大切なワンちゃんにしっかりと口腔ケアをお薦めします!
《愛犬の歯磨きの重要性と歯周病について》
ワンちゃんの口のトラブルにも人と同じで歯周病があります。 歯周病は私達人間でも5~14歳の子供たちで3人に1人の割合で初期症状がみられ、30歳代では3人に2人が歯周病に。 年齢と共に症状が重くなっていく傾向にあります。 つまり歯周病はほとんどの人が掛かってしまう生活習慣病なのです。 そして同じようにワンちゃんにとっても、歯周病は健康の大敵なのです!
歯周病の原因
歯周病は、歯周病菌によって引き起こされる歯茎(歯肉)に炎症が起こるものですがその原因は歯垢、歯石の蓄積だと言われてます。
歯垢とは
ワンちゃんがフードを食べた後の食べかすなどの糖分を餌に、歯の表面に細菌が付着・増殖してネバネバしたものができてきます。この細菌の集合体が『歯垢(プラーク)』と呼ばれるものです。
歯垢は、まだネバネバしている状態で、この状態では『歯磨き』で除去することができますので安心してください
歯石とは
歯垢を放置していると、唾液に含まれるミネラル(カルシウム)などが沈着し、『3日程度』で石灰化してきます。歯垢が一度固まって歯石になってしまうと『歯磨き』では除去することができません!
※歯石の上にさらに歯垢が付着していきます。
歯磨きを続けていると、歯石が塊ごと突然取れることはありますが、歯石になってからいくら歯磨きを頑張ったとしても、歯石の中側の細菌には届かないため根本的な改善にはならないのです。
まずは歯垢のうちに、こまめに歯磨きをしてあげることが一番大切です!
歯石を放置すると
歯石を放置していると細菌の増殖で歯茎が赤く腫れる・血が出るなどの『歯肉炎』を引き起こし、さらに細菌が進行した場合は『歯周病』になってしまいます。
歯周病は歯を支える土台(歯槽骨)を溶かすため、歯がぐらついたり、最後には抜けてしまったりします。
『そういえば最近、口臭が気になる?』と感じだしたら、奥歯などに『歯石』がないか確認してあげてください。
※歯石を放置すると炎症部から細菌が血管に入りさまざまな重大な病気をもたらす原因にもなります。
ご自宅でも歯磨き習慣を
トリミングのご利用では『1ヶ月に一回』のペースで利用される方が多いですが、トリミングのたびに歯磨きをご利用いただいた場合でも、期間的に歯垢の石灰化を完全にふさぐのは難しいです。
そのため、飼い主様にはぜひ、毎日のオーラルケアで、愛犬の歯周病を予防をお薦めします!その為には歯磨きはとっても大事なのです。
ただ、ご自宅だと始めはほとんどの場合は上手くいきません。
凄く嫌がって歯磨きをさせてくれなかったり、しっかり磨けているように見えても歯垢除去できていなかったり。(まずはゆっくり歯ブラシに慣れてもらう必要があります。)
お薦めは、ご自宅で歯磨きを続けながら、トリミングでご来店の際にも歯磨きで磨きにくいところもしっかり磨いてあげる方が予防に繋がると思います。
ご自宅でのワンちゃんの歯磨きもできる限りのアドバイスをさせていただきますので、ご来店の際にでもお気軽にご相談ください。 焦ってストレスをかけないであげてくださいね。 ぜひ、愛犬の健康のために一緒に頑張りましょう。